一部SNSなどでご意見をいただいております、間々田八幡宮の境内で暮らす猫たちについて、お話しをさせていただきます。
間々田八幡宮の境内で暮らす猫たちは、全て飼い主の身勝手な理由により神社に捨てられた捨て猫たちです。
そんな猫たちを心配した近隣に住むご婦人が「自分が面倒を見たいが家では飼うことができないので、神社の敷地を一部借りて面倒を見させてほしい」と申し出られ、神社としても「かまいませんよ」ということで、社務所の裏と神社倉庫の裏をこの方にお貸しして、猫たちのために自由に使っていただいております。
この方の猫たちに対する献身ぶりは「猫のためにここまでできる方がいるのか」と、驚きを通り越して、私たちとしても尊敬の念さえ抱いております。
数キロ離れたご自宅から、雨の日も風の日も、一日も欠かさず一日3〜4回猫たちのもとに通い、1匹ずつご飯をあげて、元気な猫はケージから出して、その間にケージを掃除し、自ら費用を出して全ての猫を避妊・去勢し、病気になればすぐさま病院に連れて行き、薬を与え…と、ご自身の時間とお金の多くを猫たちのために使われております。
これを16年続けておられます。
神社にたくさんの猫がいることは広く知られていて、ごく一部の方ですが、飼うこともできないのに勝手に連れ去る方や、中には虐待目的でおいでになる方もいるようです。
そのような方達から猫を守るために、病気だったり、眼や足が不自由な猫を中心にケージに入れて、勝手に連れ出されないよう鍵をかけて守っているそうです。
もちろん、このような子達も病気の子以外は昼間はケージから出してもらい、元気に境内を駆け回っている姿を私たちも毎日見ております。
確かに最近になって匂いがするようになってきたことは私たちも気にしておりましたが、猫たちのケージは毎日掃除しており、汚れた敷きパッドなどをゴミとして保管していたものが匂っていたようです。
ご婦人自身も足が弱くなり、頻繁にこのようなゴミを処分できなくなってしまったため、今後は今回のような誤解を生まないよう、私たちも協力して注意して参りたいと思います。
私たちとしては、ぜひ実際に神社においでいただき、このご婦人の猫たちに対するご奉仕の様子を、できれば数日にわたって皆様に見ていただきたいと思っております。
その上で、専門的な知見に基づいたご指摘などありましたら、ぜひ直接アドバイスいただければと思います。
なお、その際にはこのご婦人が16年にわたり猫たちに注いできた愛情と労力、時間を決して踏みにじることが無いようにご配慮くださいますよう、この点につきましては、強く申し述べておきます。
放っておけば境内で勝手気ままに暮らしている猫たちを、理由もなくわざわざケージに入れる必要などそもそも無いということを、皆様にご理解いただければ嬉しく思います。