間々田八幡宮 令和7年10月の月替わり御朱印のご紹介です。
10月の御朱印は全部で3種類。
まず見開きの御朱印は「八幡宮の観月橋」です。
間々田八幡宮の弁天池にかかる太鼓橋は、かつて観月橋と呼ばれていました。
明治から昭和の初期頃までの太鼓橋周辺には、現在ほど背が高い樹木が無かったため、今よりも空を広く見渡すことができ、絶好のお月見スポットとなっていたようです。
特に秋になると空気が澄んできて、東の空から昇る月が弁天池の水面に映り込む様は大変美しく、お月見や月待講の名所として遠方からも多くの遊山客が訪れたという記録が残っています。
さらに、この太鼓橋は蛍狩りの名所でもあったという記録も残っており、まさに間々田八幡宮は季節ごとに様々な風雅な趣を楽しめる、身近な景勝地であったようです。
そんな古(いにしえ)の人々の風情ある季節の楽しみに思いを馳せて御朱印を描いてみました。
「十五夜に いにしへ思う 観月橋」。
続いて単ページ御朱印の1種類目は「秋の頁は実り色」です。
長く続いた猛暑もようやく終わりを告げ、気づけば知らぬ間にだいぶ大きくなってきたドングリを足元に見つけることが出来ます。
季節の営みは着実に秋のページに移ろいつつあるようで、なんだかちょっとほっとしました。
あと1ヶ月もすれば八幡宮の森が最も美しく輝く紅葉の季節がやって来ます。
それまで、きのこや木の実など、秋の気配を一つずつ数えながら、季節の移ろいを楽しみたいと思います。
そしてもう一種類の単ページの御朱印は、久しぶりの八幡の森の植物シリーズ「石蕗(ツワブキ)」です。
この季節になると菊に似た黄色の花をたくさん咲かせるツワブキをご存知の方も多いと思います。
春先の若葉や柔らかい葉柄の部分は煮物や佃煮などにして食べることも出来るそうです。
公園整備前は、弁天池の周辺にたくさん見られましたが、今は宮司宅の生け垣辺りに少しだけ自生しています。
暖かな陽だまりに咲く黄色く可愛い石蕗の花。神社においでになったらぜひ見つけてみてくださいね。
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