梅雨晴れや 郭公鳴きぬ 宮の杜 こぼり
はれの日を のぞみ見上げる 星まつり 百合
雨の音 静かに聞けば 鳥の声 美代
雨しのぎ みどりの色の 清らかさ 美代
いやしにと 日除けあさがお 朝ひとつ 松子
梅雨どきに 会話がはずむ ランドリー 松子
雨あがり 雉と目が合う 土手の路 孝和
「おはよう」と お辞儀上手に ねこじゃらし 晴子
ホレ避けよ のろま蛙と 散歩道 晴子
炎天に つもるはなしや お百姓 道心
兼六の 松の矜恃や 月明り(金沢にて) 道心
夏休み 海に飛びこむ 水しぶき 優靖
八十路越え 同窓の友 集まれど 散りし花あり 昔を偲ぶ こぼり